2017/05/13

オンプレBIND運用からRoute53に乗り換えた場合の費用を見積もってみた

社内オンプレでBIND運用しているけど、終わりなきBIND脆弱性対応から開放されたい、、、
移行先としてRoute53を検討してみた時に調べたことをまとめてみました。

  • 社内オンプレ環境でBIND使ってるけどRoute53安いらしいし使いやすそう、なによりbind脆弱性対応から開放されたい、、、
  • ただ従量課金て聞くし実際いくらかかるのか怖い、、、
  • という事で費用見積の仕方をまとめてみた。

Route53とは

  • Amazonが提供するDNSサービス(ドメインとIPアドレスの対応表)
  • Port53を使用する事が由来。国道53号線は無関係

Route53の特徴

  • 高可用性
    • 高い。全世界に分散配置されたネームサーバ4台に登録。
    • SLA100%(停止した場合に使用量を払い戻し。違約金等は無し?)
      • https://goo.gl/qcRzMV
  • 高速
    • 分散配置されたDNSサーバの内、ユーザーから最も論理的に近いサーバを自動選択
  • コスト
    • 従量課金
  • 操作性
    • GUIコンソール提供
    • API提供有り
  • 保守運用
    • bind脆弱性対応に関してはAmazonにおまかせ

課金体系

  • ホストゾーン数課金+クエリ数課金で計算。クエリ数が金額の大部分を占める。
    • ホストゾーン課金
      • 0.50 USD/月,1ホストゾーン (ホストゾーン数<=25の場合)
      • 0.10 USD/月,1ホストゾーン (25<ホストゾーン数の場合)
    • クエリ数課金
      • 0.40 USD/100万クエリ (月の総クエリ数<=10億クエリの場合)
      • 0.20 USD/100万クエリ (10億クエリ<月の総クエリ数の場合)

費用の求め方

ホストゾーン数の求め方

  • bindのzoneファイル数をカウント

クエリ数の求め方

  • named.confのloggingタグに以下を追記(以下設定だと10Mずつ30世代保管)
      logging{
      ・・・
        channel query_log {
          file "/var/log/named/nsquery.log" versions 30 size 10m;
          severity info;
          print-category yes;
          print-severity yes;
          print-time yes;
      };
      category queries { query_log; };
      ・・・
      }
    
  • BIND再起動
  • /var/log/named/nsquery.log.xxxという形でクエリログファイルが作成される。
  • 指定したログディレクトリの開始、終了時間、リクエストログの行数を元に単位時間あたりのクエリ数を求める。
    • 収集時間
      • nsquery.logの最も新しいもの、古いもののクエリログの時間を確認
    • 収集時間帯のクエリ数
      • cat /var/log/named/nsquery.log* wc -l

参考

  • 5分でわかる Route53
    • https://recipe.kc-cloud.jp/archives/7581
  • Amazon Route53 使ってみた
    • https://www.slideshare.net/mikiT1/2011127-amazon-route53-m1